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アノ人の登校を見守るようになって二週間が過ぎた。
未だに誰なのか正体はわからないまま。
今日もアノ人の登校時間がやってくる。
おっ、ソロソロかなぁ?
あたしは窓の外を見ながらアノ人が来るのを待った。
来た!来た!
ん?
えっ?
たぶん周りから見たらあたしはかなり挙動不審だったと思う。
だってね、
アノ人が…
おいでおいでって
手招きしてるの!!
「先生、ちょっくらお腹痛いかもしれないんで早退します!!」
気付いたら、カバンを持ってアノ人の所に向かって走ってた。
あたしを呼んだんじゃないかもしれない。
ィヤ、あたしだよなぁどう考えても。
あっ、他のクラスの人かもしれないし…
後でなっちゃんにメールしなきゃ!
誰だよ、お前って言われたらどうしよ。
色々考えながら走ってたら、アノ人の前にたどり着いてしまった…
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