揺れるキモチ

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目が覚めると、あたしはベッドの中だった。 窓の外には下校する生徒たち。 時計の針はもう4時を回ってる。 あたし…どんだけ寝てたんだ? するとなっちゃんがカーテンを開けて顔を出した。 「起きた?風邪だって!あと疲れてたんじゃないかって!」 「そっか…」 「もう大丈夫?」 「うん、平気!」 「すもも…タケにお礼言っておきなよ!」 「えっ…タケに?」 「うん。タケすごかったんだよ!すももが倒れた時、真っ先に駆けつけて俺が保健室につれてくって。すもものこと抱き上げてここまで運んでくれたんだから!」 タケが? 何で? 本当はすっごく嬉しいハズなのに 素直に喜べなかった。
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