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♪♪♪~
着信中 相沢 夏都
「もしもし…」
「すもも?タケから電話きてさ、何かあったみたいだから話聞いてやってって。何があったの?タケも心配してたよ。」
何から話せばいいのか…
「あのね…」
涙が溢れて、言葉につまる。
「ぅん。ゆっくりでいいから。」
なっちゃんの優しい声。
あたしが話出すのを待っててくれる。
「あのね…見ちゃったの。ノブが…他の女の子と楽しそうに歩いてるの。手もつないでてね、すっごく楽しそうで、どっからどう見ても彼氏と彼女って感じで…恋、するとわがままになるのかなぁ…あたし彼女でもないのに、すっごく嫌で。ノブと手つながないでとか、あたし以外にその笑顔見せないでとか思っちゃって…そしたら悲しくなっちゃって…それで…」
なっちゃんは黙って聞いてくれた。時々、大丈夫?って心配もしてくれた。
あたしは電話を切った後も涙が止まらなくて
気付いたら
寝ていた。
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