ノブ

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この前とは違うキモチで登る階段は、とっても長くて逃げ出したくなってしまう。 でも、逃げない。 階段を登りきったら、そこにはノブがいた。 「来てくれて良かった!!」 そんな笑顔…見せないでよ。余計に真実を聞くのが怖くなる。 「純ちゃん、朝から変だよ?」 「昨日…」 「昨日?」 一瞬、言葉に詰まる。でも、聞かなきゃ… 「ぅん。昨日何してた?」 「言ったじゃん!友達と遊ぶって!!」 「友達と手つないで歩くんだ…」 「えっ…」 「見たの!ノブが他の女の子と手つないで歩いてるの。見ちゃったの!!」 ノブは、驚いた顔をしてたけど すぐに 笑いだした。
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