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「ぁあ~見ちゃったんだ!!」
何?何で笑ってんの?
「あの人彼女なの?」
「そーだけど?」
「そーだけどって…じゃあ、キスしたのは?あたしにキスしたのは何で?」
「何でって…理由なんかねーよ。別に。」
泣けてきた。こんな男を好きだったなんて、ちょっと期待してた自分が情けなかった。
「もしかして…キスしたから彼女にでもなったつもりだった?あっ!悪ぃ、悪ぃ!!でもさ、俺一言も付き合うなんて言ってないじゃん」
悔しい。
ノブは、あたしを見ながら楽しそうに笑う。
もういい。もう十分だ。
コイツがどんなヤツかわかったし、本当の事も聞けた。
帰ろう。
あたしは、ノブに背中を向けて歩き出した。
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