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「6歳くらいまではドイツにおったんかなぁ?
で、奈良におってつい最近大阪に引っ越してきた」
「帰国子女?!」
「…って言うんかなあ…?」
へ~っとみんなが感心する。
キーンコーン
カーンコーン♪
ここで休み時間が終了のチャイムが鳴り、各々自分の席に戻っていく。
「昼休みセージと3人でメシ食いに行こうや」
マサトが誘ってくれたので、便乗させてもらう約束をした。
『良かった、みんないい子達ばっかりや。いい友達になれそうで嬉しい』
そう思いながら期待に胸を膨らませていた。
◇◆◇◆
2時間目の授業を終えて、3時間目は体育。
マサトがカズマ達の席の方へ来て、教室でセージとマサトと着替える。
カズマが服を脱いだその時―――
「∑お前、どうしたんこの跡!」
マサトがカズマの体の傷跡に驚いた。
「俺がまだドイツにいてた頃に、えらい病気にかかってさぁ。だいぶ進行進んでたから手術した跡」
「こっちは!?」
セージが指指したのは脇腹付近にあった丸い形の跡。
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