⑬ epilogue end

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注文した飲み物が届いたので 「「お疲れ」」 と乾杯を。 「――で、何?相談したいことって」 伊吹が早速切り出す。 伊吹は父親の病院を継ぐべく、医大に通っていた。 実は伊吹は頭がよかった。イズミや若葉まではいかないが。 やればできる子だったのだが、カズマの一件以来本気で医学を学ぶ事を決めたらしい 「相談というのは………伊吹、レイちゃんと遠い親戚やろ?レイちゃんのお父さん会ったことある?」 「あるよ」 真剣なカズマとは逆に、つまみの枝豆を食べながら答える伊吹 「どんな人?」 「こわい」 即答!! 「……やっぱり…?」 カズマは上目遣いで聞く 「何でそんなん聞くん?レイに直接聞けばいいやろ」 「いや……ついに腹括ろうかと思いまして」 そう言ってカズマが取り出したのは小さな箱 「ついにやっちゃいますか。」 枝豆を食べる手を止めて、やっと真剣に向き合う伊吹 「ついにやっちゃいますよ」 ニッと笑うカズマ
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