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雪が、ちらついてきた。
吐く息は白い。
このまま籠城した所で滅びを待つだけだ。
どこかで開戦のきっかけをつかみたかった。
陳宮ら幕僚は持久戦に持ち込まれて困るのは曹操だ、その内に兵糧が尽きて撤退する、と言っている。
そんな事は言われるまでもない。
だが、それでいいのか。
そんな命を長らえる為だけの醜い戦を、俺はやらねばならぬのか。
白い雪を見つめながら、呂布は考えていた。
「呂布様。お身体に触ります。中へお入り下さい」
邑京だった。
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