契約

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「あなたたちには目的がある…欠片としてじゃなく自分として…」 その問いに全員が頷く。 「それは私も全面的にバックアップさせてもらうわ…あなたたちの願いの成就がフェイウォンにつながるからね」 侑子の笑みに5人は不快感を覚えた。 「あなたから願いて名前をいって頂戴」 侑子はユーギリを指差した。 「殺戮だ…すべてを破壊する…俺はフェイウォンと違うからな…」 少し黙ってからユーギリはつぶやく。 「ユーギリ・ハクラキアだ」 「『殺戮』のユーギリ・ハクラキアね」 侑子はすべてを見透かすようにつぶやいた。
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