ペンギン君と私

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しかし今は、そんな呑気にペンギンの種類を特定している場合ではない。 寒い所は大得意なペンギンだが、さすがに冷凍室は(色んな意味で)辛かったのだろう。 黒い体毛に白い霜を生やした状態のまま、死んだように凍りついていた。 まずい! このままではまずい!! いくらペンギンとはいえど、身体が凍るのは良くないんだ!! そう思った私はその子を抱え、風呂場へと直行した。 風呂桶にペンギンを入れ、30℃のお湯を30センチメートル程の高さまで張った。 ペンギンに30℃のお湯は熱すぎるかとも思っが、とにかく早く身体の氷を溶かしたかったのだ。 するとどうだろう。
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