1章 出会い

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【ルカ・後】  自己紹介などが終わり、下校時刻になったので、 リリとユズキは校門を出た。  お互い、この後別々の用事があるため、 ユズキと校門で別れたリリは一度後ろを振り返り、  拳をつくって、力をこめ (さあ! がんばるわよ!!) と気を引き締め、帰路についた。  ※ ※ ※  忘れ物をした、というウカ=リクを校門で待っていたルキは、 目の前で拳に力をこめている少女を不思議に思った。 (何なんだ? あの子は?) 今にも拳を挙げ、 「ちょっと危ない人」? になりそうな少女を眺めていると、 「ルキ!」 という声が聞こえた。  声のする方を向くと、 今日配られたばかりの教科書をかかえながら、ウカ=リクが走ってきた。 「まったく、うっかり君だなぁ。 教科書全部忘れるなんて、ありえねーだろ。」 呆れたように言うルキの言葉に、 ウカ=リクは、とある部分に反応した。 「おい、今『うっかり』とか言わなかったか?」 「きのせいだろ。」 しかし、ルキに否定された。 ウカ=リクは、それ以上追求しなかった。 せっかくのはれの日だ。 追求して気分が悪くなるより、気にしない方がいい。 何せウカ=リクは、 言論でルキに勝てたためしがないのだから・・・・・・。 「さて、何かメシでも食ってくか。」  その言葉で、二人は校門をでた。  こうして、彼らの学校生活は始まった。 【カリサヤ・前】image=284107246.jpg
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