第一夫人

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隼人の頭をなでてギュッと抱きしめる。 どのくらい経っただろうか?俺達はずっとそのままの姿勢でいた。 隼人が決めない限り俺は何も出来ない。隼人の返事を待つだけだ。 俺はある程度覚悟できた。 「おっ、...れ.....も....やり..な..お..したい....」 辛抱強く待っていると、小さかったが隼人が答えてくれた。 やべぇ。俺、絶対、今、顔、変。 安心して顔がほころんでいるのと驚いて顔がひきつっているのとが同時に作用したなんとも器用な顔になっている。 心の中は顔以上にぐちゃぐちゃにわけわかんなくなっている。 許してもらえるとは思わなかったとか、やり直したいと言ったが本当に俺でいいのかとか、でも俺が守らなくちゃとか。 でも、 もう離さない。 俺の中で絶対に崩れない信念。 例えどんな不安や心配があっても離さない。 だから、 「お前だけを愛する。」 .
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