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章「次の人。」
ガチャ
「あの、お願いします。」
かわいい-----
それがアイツの第一印象だった。目がくりっとして大きく、色が白い。真っ赤な唇に少し赤みがかった頬。天パな茶色い髪で背が低い。
やっべ、どストライク。カルテにある名前には『向井 洸(むかい こう)』と書いてあった。
章「どうしましたか?」
平生をよそおって聞く。
洸「えっと、何だか熱っぽくて、頭痛もします。」
はぁ、
だるそうに洸は言った。
そんな姿を見た章は、
うおっ、顔を赤らめてため息なんかしたらセッピーーの最中みてぇ。やべぇ、勃ってきたかも。
と、医者としてあるまじきしかも変態おやじ丸出しなことを考えていた。
章「はい、じゃあ聴診器あてます。胸を出して。」
洸「あっ、はい。」
予想通り、いや、予想以上の綺麗な肌だった。
洸「..あのぉ?」
はっとした。
つい見とれてしまった。
咳ばらいをして聴診器をあてる。
洸「っひゃ。」ビク
聴診器が冷たくてびっくりしたようだ。
やべぇって、そんな声を出されたら。
章も洸の声に内心びっくりしていた。
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