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~♪♪♪♪♪
携帯が鳴った。
このメロディーは電話着信だ。
『…面倒くせぇなぁ』
ベットから重い体を起こし、携帯を手にとった。
――ピッ
『はい、もしもし。』
『あっ、偉智?俺俺!!』
『…オレオレ詐欺なら切るぞ』
『ばっ、違げぇよ!!俺だよ!!謙吾だよ!!』
『分かってるって(笑)で?何だよ?』
『…今から家来れないか?…いや、来てくれ!!見せたいモノがあるんだ』
『あ、あぁ。分かった。』
電話を切り、出かける準備をする。
今から俺は電話の主の家まで行かなければならない。折角の休日が台無しだ。
俺の休日をブチ壊してくれたのは《相田謙吾(アイダケンゴ)》
一応俺の親友だ。
何かと厄介事を持ち込んでくれる…だから“一応”なのだ。
そんな謙吾に呼ばれた可哀想な俺は《真田偉智(サナダイチ)》
頼まれたら断れない性格…言わゆるお人好しと言うやつだ。
引き受けた後はいつも後悔する。
…今の様に。
『だりぃな…電話とるんじゃなかった…。』
自転車を走らせ1分。
早くも後悔の念が押し寄せる。
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