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原田は要件を言うと颯爽と去っていった。
俺は心臓バクバク言わしながらリビングに戻った。
「有希…」
「優…大丈夫だった?」
「なんとか…」
「怖かった~優が死んだらどうしようかと…」
全くだよ…
マジで死ぬかと思ったわ…
「まぁな…」
「ところで…優。今日何の日か覚えてる?」
今日?
……なんかあったっけ?
「なんかあったっけ?」
あ!思い出した。今日は…
「えー!!覚えてないの!?」
「冗談だよ。今日は…
俺と有希が初めて出会った日。
そして…俺と有希の結婚記念日…
今年で二年だな。」
俺はしっかり覚えている。
「そうだよ。もー…忘れないでよ…」
「忘れてないよ…」
俺はポケットから有希のプレゼントを出した。
安っぽいが…ネックレスだ。
「有希。」
「何?」
「…記念日のプレゼント。受け取ってくれ。」
「うん。」
有希はプレゼントを受け取ってくれた。
「ありがとう。素敵なネックレス。」
「おぉ…」
なんか恥ずかし…こんな事する柄じゃないのに…
「私からのプレゼントは…これだよ…」
そう言って有希は俺に抱き着いた。
有希?
「これからもよろしくね。
優一郎さん。」
「あぁ。こちらこそ。
有希。」
俺と有希はキスをしてソファーに倒れ込んだ。
こんなに深いキスをしたのは……初めてだ。
「優…」
「有希…」
「「大好きだよ…」」
Happy endかもね(笑)
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