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―あおさいど。
((ねぇねぇ大倉、めっちゃ好きやで!))
緑「やす、なんか言うたー?」
青「んふ、なんも?」
リハ終わりで本番まで暇やから、と大倉と近くをうろうろ…。
俺よりデカいから歩幅も必然的に合わなくて、俺より数歩先に居る大倉に笑いかける。
心の中で言った言葉、聞こえたんかな?
とか恋してる女の子みたいなこと考えて少し照れ笑い。
緑「なぁやすー」
青「ん?」
緑「茶髪パーマに戻してや」
青「なんよ、いきなり」
緑「やっぱやすはあの髪型が1番似合うと思うねん」
青「ゆうても染めたばっかやからまだ無理やで?」
緑「んー、絶対戻してな?
茶髪パーマのやす可愛いんやから」
ふいに言われた可愛いって言葉に赤くなる顔。
なんなん俺…ほんまに恋する乙女やんか。
青「お、大倉がそこまで言うなら戻そかな…」
緑「ん、絶対やで」
寒さも増してきた11月の暮れ。
俺は赤くなった顔を隠すように大倉の腕に抱きついた。
(やす、顔真っ赤。)
(ふぇ…?
あ、っ寒いからやで!)
(嘘つき、好きやでしょーた。)
(…っ反則や、大倉のあほ。)
end―
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