隠れた兎

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とりあえず何時間もコンビニにいるわけにもいかないし、適当に菓子とか酒を買って一時間位たってから二人でコンビニを出た。 「これからどうする?帰るか?」 公園に戻るのは危ないし、家まで送るのが無難だと思うけど。 一応相手の意見を聞かねばな。 木崎…さんは携帯で時間を確認し俺に視線を向けた。 「もうすぐ2時になるんで帰ります。」 「わかった。じゃあ家まで送る。」 俺の言葉に木崎さんは慌てて手を顔の前で振った。 「そんな悪いです!!助けてもらった上に送ってもらうなんて迷惑かけられません!!」 「別に気にするな。ここで別れてまたナンパされたら危ないだろ?家ぐらい送る。」 眉を寄せながら困った顔をされた。 「家の近所まで送る。それも迷惑か?」 「迷惑…とかじゃ…うー…」 暫く考えるように唸ってから顔を上げ俺を見た。 「じゃあ近所までお願いします。」 「了解。じゃあ行くか。」 「はいありがとうございます。」 そうして俺達は他愛のない話をしながら外灯だけが照らす夜道を歩いていた。
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