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「ただいま。」
玄関で靴を脱ぎながら家族が居るであろうダイニングに向かって声をかけた。
するとひょこっと祐生がダイニングから顔を出した。
「あっ!和哉おかえり!」
満面の笑みで駆け寄ってくるチビッコ。
コイツの名前は渡邉祐生(ワタナベユウキ)。
歳は俺の一個下で性別は女。
もう一回言うぞ?
性別は女!お!ん!な!
中学生男子…いや小学生男子に見えるけど!
れっきとした女の子ですから!!
そこんとこよろしく!!!!
「久しぶりだな。前会った時より身長伸びたんじゃないか?」
そう言ってやると瞳を輝かせた。
「分かるか?!去年の正月から3cm伸びて、やっと150cm突破してん!!」
「そうかそうか。よかったなぁ。」
ぐりぐりと頭を撫でてやると嬉しそうにえへへ~と俺を上目遣いで見上げた。
かーわーいーいーなー!!!!このやろう!!
なんだよ!この小動物!
ちょー可愛いの!!
いかんいかんとニヤける顔をぱしぱしと叩きダイニングに向かった。
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