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「どっこいしょっと!」
なんとも顔に似合わず親父臭い野郎だ。
「あっとそうだ。勇介。こちらのお嬢さんが祐生の友達で…」
「木崎千鶴です。今日はよろしくお願いします。」
俺の隣から顔を出した木崎さんはペコリと頭を下げた。
勇介はユラリと立ち上がったかと思うと目に見えない速さで木崎さんの前に片膝をつき、どこぞの王子様スタイルで
「なんて美しいお嬢さんだ。私で良ければどこまでもエスコートいたし…いって!!」
なんてほざきやがるからついつい祐生と頭を叩いてしまった。
「勇介!!あんたには和哉がおるやろ!!あたしのちづに手を出すな!!」
ってええ?!違うだろ祐生!!
「はっ!ごっごめんよ和哉!!俺はそんなつもりじゃなかったんだ!!手の早い俺を許してくれ!!!」
「お前も悪ノリするな!!」
バコーンといい音が家に響いた。
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