5人が本棚に入れています
本棚に追加
お昼前になりそろそろ大学に行こうかと言う話になり家を出た。
俺達は電車に乗り、木崎さんはいつから祐生の友達なのかとか、俺たちの大学はどんなだとか、他愛のない話をしながら大学に着いた。
さてとまずは…
大学が初めての祐生と木崎さんは物珍しそうに周りを見渡している。
勇介は…可愛い女の子を探している模様。
俺は軽く手をパンパンと叩き三人の視線を俺に移した。
「うちの大学そんなに広くないから迷子になることはないと思うが、そこのちびっこ二名!はぐれるなよ!」
俺は、さっきから女の子を見定めているちびっこ…もとい勇介と、料理研究部が配っているクッキーに釘付けになっているちびっこ…もとい祐生の頭をわしづかんだ。
「聞いてんのか?ちびっこ共?」
笑顔でギリギリと指先に力を込めていく。
「いたたた!!聞いてる!聞いてます!絶対はぐれません!」
「ちゃんと着いて行くやん!!はぐれへんって!!てかほんまに痛いから手ぇ放してや!!」
二人が半泣きになってもがいているのを見て、段々楽しくなってきた俺は、木崎さんにたしなめられ渋々手を放した。
最初のコメントを投稿しよう!