哀しき恋の歌

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ここは俺ん家の近所にある公園。 今日は半年近く付き合っていた彼女にいきなりフラれてぼぅっとブランコに揺られている。 「…半年…思ったより早かったなぁ…」 誰もいない公園でポツリと呟いた。 俺の彼女…いや…もう元カノか。 その元カノとは友達の紹介で偶然出逢って、好きな歌手で意気投合。 何回かデートを重ねる内にお互い惹かれ合って付き合うことになったんだが… 実際付き合ってみると何か思っていたのと違うと言うか…。 付き合った当初はそうでもなかったんだが、時間が立つにつれ互いの考え方や行動とかにすれ違いが見え始めて段々距離が生まれた。 このまま付き合ってて大丈夫なのか?と疑問が浮かび出したところに彼女から呼び出された。 「このまま付き合っててもダメになると思う。…別れよう…?」 顔を合わせて第一声がそれだった。 俺は黙って頷いた。だって何を言っていいのかわからなかったから。 向こうから別れようと言ってるのに引き止めるのも何か悪いし。 俺が頷いたのを見た瞬間元カノは涙を流して両手で顔を覆った。 「未来…?」 俺は何故泣いているのかわからず元カノの名前を呼んだ。 「…わかってた。和哉…あたしは貴方を本当に愛してたよ…」 そう言って元カノは走り去ってしまった。 その場に取り残されてしまった俺は、重い足を引き摺りながら何を思うまでもなくこの公園に来てこうしてブランコに揺られている。 .
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