5人が本棚に入れています
本棚に追加
「女の子がこんな時間に一人なんて危ないよー?」
「俺達が家まで送ってってやるよ」
男共がクスクス笑いながら女の子の腕を引っ張る。
「ちょっ!!離してよ!!」
なんとか男の手から逃れようと暴れるがビクともしない。
「おい!!未来!!」
俺は駆け寄りながら咄嗟に元カノの名前を叫んだ。
そのまま女の子を男共から引き離し、自分の背に隠した。
あぁ…やっちゃった…。
でもほっとけねぇししゃーねぇか。
背中に突き刺さる視線が痛いっす!!
「俺の妹に何か用?」
無表情のまま男共を一瞥した。
「あぁ?妹?」
「そうだ。というわけでさようなら。」
俺は女の子の手を引きその場を離れようとした。
がそんなにすんなり往く筈もなく。
「お兄さんでしたか!僕達は妹さんに用があるんですよー。申し訳ないですがお引き取り願えますかー?」
男共はギャハハと品のない笑い方をし俺を囲んだ。
万事休すってやつかな?
流石に三人相手はキツイからなぁ…どーするかな…。
とりあえず…
「走れ!!」
目の前にいる男を殴り飛ばし女の子の手を引いて走り出した。
最初のコメントを投稿しよう!