隠れた兎

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俺はとりあえず女の子を連れてコンビニに駆け込んだ。 「はぁ…流石にコンビニの中まで騒がないだろ」 案の定コンビニにまで追ってこなかったみたいだ。 コンビニの外に男共の姿が見えない。 「いきなり引っ張ってごめん。大丈夫か?」 女の子の手を放し俯く顔を覗き込んだ。 「大丈夫…ありがとう…ござい…ます…」 乱れた息を整えながら顔を上げた。 あっ…結構… 「可愛い…」 「は?」 げっ!!口に出しちまった!! 「いっいや!!けっ怪我!!怪我してないか?!」 女の子は男に掴まれたであろう腕をチラッと見。 「ないみたいです。」 「そうかよかった。とりあえず男共が待ち伏せしてたらあれだからちょっとここで様子みようか?」 俺がそう聞くと小さくコクッと頷いた。 「あっ俺の名前は三浦和哉。□□大学二年。とりあえず怪しいやつじゃないってことだけ言っておく。」 「木崎千鶴。△△高校三年です。」 これが俺達の出会いだった。
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