プロローグ

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私の父は刀マニアだ。 私の家が昔から続く由緒正しき家というのもあるのかも知れない。 私もオタクだから好きなものにお金を費やすのにさほど戸惑いはない。 だか、いくらなんでもこの量は無いだろ。 私の家には二つ大きな蔵がある。 片方はもちろん先祖代々続く名品などや昔の骨董品が仕舞われている。 問題はもう一つのだ。 我が家内で通称・刀蔵…その名の通り、父のコレクションが仕舞ってある。大太刀から小太刀、守り刀など様々な刀がある。 その数は分らない…というより数えたくない。博物館に貸し出しているものも合わせるとどれ位の量なのか、考えるのも恐ろしい。 まあ、でも和風が好きな私は度々この蔵に入ったものだ。 でも、私は後々後悔するようになる。
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