② 堕ちたマドンナ

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着々と文化祭の練習は進み、放課後遅くなることが多くなった 京子は生徒会の役員兼、バレー部の部長で クラスの出し物でも重要人物なので、毎日忙しく過ごしていた 『毎日忙しいな~ でもユウも役員やし、野球部の部長やしあたしよりセリフ多いんやからそんなこと言ってられへんか』 ユウはよく授業中台本を読んでいた。 何しろ主役だから、セリフの量が多いのだ 対して京子は後半しか出てこない 京子も頑張らねば、とユウを見て思った。 ◇◆◇◆ 放課後 今日は久しぶりに部活に顔を出す日 何しろ文化祭前なので自主トレなのだが。 外周を走り込もうと思って走っていた。 京子が走っていると 「∑危ない!!!」 声が聞こえて、走る足を止め声が聞こえた方を見ると、自分に迫ってくる野球ボール 『やば…』 そう思うものの体が動かなかった 『当たる…!』 目を瞑る京子 衝撃を覚悟したのに 何もない………
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