第二章~召喚~

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色「っ!?」 俺の足元に何かが、着弾し爆ぜる。 おそらく、もう一歩踏み出していたなら俺も撃ち抜かれていただろう…。 いや、そんなことはどうでもいい。 アーチャーとセイバーの二人を探し、無意味に広い庭を見渡す。 ――いた。 エクスカリバーに風を纏わせ、不可視の剣にしているセイバーと…。 一定の距離を取ったまま、機械的な長杖で射撃戦を敢行しているアーチャー。 先程までの疲れが原因か、セイバーも一気に踏み込みきれないようだった。 いや、そんなことも判断出来てなかったかもしれない。 サーヴァント同士の戦い。 それがどういう物なのか、ここに来て初めて目にしたのだ。 スピードが違う。 パワーが違う。 賭ける物が違う。 気迫が違う。 見る者全てを魅了しそうなほどに絢爛な戦い…。 かつて、世界から英雄と呼ばれた者達は皆、これほどまでに苛烈な戦闘を繰り返していたのか…と思考が白熱する。 セイバー「ハァァァァッ!!!」 疾風怒濤…。 まるで一陣の風のように、セイバーがアーチャーへと踏み込んで行く。 だが、アーチャーも白兵戦に持ち込まれれば負けると分かっているためか、近付けまいと弾幕を張り続け、セイバーの接近を許さない。 ならば負ける。 既にアーチャーは引き撃ちに専念し始めたのだ。 全力での勝負だったのなら、セイバーも接近出来ていたかもしれないが、これは2度目の戦闘…。 そのセイバーの消耗が…。 セイバー「くっ…!」 なのは「貰った…」 取り返せぬハンデとなって彼女を襲う…! なのは「ディバイン…!」 ―――【全テ穿ツ…】 長杖に籠められる魔力は猛り狂うかのよう。 ……その穂先が、セイバーに狙いを定める。 それはつまり、セイバーが……死ぬと……いうことだ。 色「駄目だ……」 だけど、この体ではどう足掻いたとしても届かない。 ……セイバーの楯にすらなれないのだと、思い知らされる。 そしてついに……アーチャーの宝具が。 なのは「バスタァァァッ!!」 ―――【魔王ノ砲撃――!】 真名を以て展開された…! 放たれたのは、桜色の極大レーザー砲だった。 それは、確実にセイバーの体を貫いて…。 士郎「――I am the bone of my sword.」 ――【――体 は 剣 で 出 来 て い る】
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