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色が学校で勉学に勤しんでいる時分。
衛宮邸の居間には士郎、凛、セイバー、間桐 桜の4名が集結し、物々しい雰囲気を醸し出していた…。
凛「さて…」
まず口を開いたのは凛だった。
世間話など不要。話など本命だけで十分とばかりに彼女は…。
凛「聖杯戦争…」
――禁句を口にした。
聖杯戦争。
それは7人の魔術師と、7体のサーヴァントが、どんな願いでも叶える願望器……《聖杯》を巡って殺し合う儀式のことだ。
願いを叶えたければ実力を見せろ…つまりはそういう事なのだろう。
セイバー「はい。私の中で日に日に戦闘衝動が強まっています――まず間違いはないかと」
…と、セイバーが続けて口を開いた。
凛「冬木町で6度目の聖杯戦争…か。既にどれかのサーヴァントが呼び出された可能性は?」
セイバー「アインツベルンなら、或いは既に…」
凛「そう…」
短く呟き、凛は思考を巡らせる。
アインツベルン。
間桐。
遠坂。
この3家系は魔術師の世界では名門と呼ばれた家系。
とはいえ、間桐は既に度重なる世代交代が原因で魔術師としての才能を失っている。
それに遠坂も一人娘であった自分が衛宮に嫁いだせいで消失……
アインツベルンの独壇場かねぇ…。
ふと、いつぞや戦った銀の少女が浮かべる、人を小馬鹿にしたような笑みが脳裏に浮かんだが、すぐにかきけす。
凛「桜んとこは?周は参加するのか?」
桜「いえいえ。周さんには魔術回路がありませんからねぇ…間桐は出場しませんよ」
凛「それがいいわね。あたしらもいい加減歳だしねぇ」
セイバー「私にとっては貴女方はいつまでもあの時のままです…変わりません」
そう、いつかの夜。
セイバーと士郎、凛は共に夜の戦場を駆け、戦い抜いた。
決して楽な道ではなかったけれど…。
今となっては、あの日々は、かけがえのない思い出だった。
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