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「よく聞いてね。この世界はもう私達を受け入れてはくれないみたい」
母親は整った顔を悔しさに歪ませながら、子供の肩を強く両手で掴んで話を続けた。
「母親のエゴと言われても構わない。貴方に憎まれても構わない。でも……どんな形であれ生きてほしいの」
そういうと母親は子供を自分の胸に抱き寄せ涙を流しながら、先程木々を開いたときの様に声を紡いだ。
すると子供の体が足から徐々に光だして、その姿を消していく。
「お母さん何したの?お母さんと一緒に居たいよ」
子供は泣きじゃくりながら、母親の体を強く強く抱きしめる。
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