1人が本棚に入れています
本棚に追加
その理由は、沖田にお菓子を渡す為だった。
土方は懐紙にお菓子をのせ、自分の部屋に戻った。
「お菓子がありゃ、お前も呑めるだろ沖田……」
土方は、額に筋を浮かばせ叫んだ。
「沖田ー!どこ行きやがったー!?」
土方の部屋は、もはやもぬけの殻だった。茶碗の中のお茶はそのままである。
「ふぅー。あんな茶俺に呑めるはずがないってんの。あとで、甘味処行ってこようかな」
こうして沖田は、土方の部屋から去って行ったのであった。
最初のコメントを投稿しよう!