和風

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   その理由は、沖田にお菓子を渡す為だった。  土方は懐紙にお菓子をのせ、自分の部屋に戻った。 「お菓子がありゃ、お前も呑めるだろ沖田……」  土方は、額に筋を浮かばせ叫んだ。 「沖田ー!どこ行きやがったー!?」  土方の部屋は、もはやもぬけの殻だった。茶碗の中のお茶はそのままである。 「ふぅー。あんな茶俺に呑めるはずがないってんの。あとで、甘味処行ってこようかな」  こうして沖田は、土方の部屋から去って行ったのであった。
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