晃っちとの出逢い

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あたしみたいにろくに会話もできない女、すぐ冷められると思ったら不安すぎて居てもたっても居られず、何回も何回も別れの手紙を出した。 内容はいつも同じ、『私に岡田先輩はもったいないです。もっとふさわしい女の人と付き合って下さい。』 あたしは元々、地毛が茶色かったから女の先輩に目をつけられていて、晃っちと付き合った事により嫌がらせに拍車がかかるようになった。 睨まれたり、“死ね!”って叫ばれるのは毎日の事。 『お前、調子乗んなよ。岡田がお前みたいなブス相手にする訳なかやっか。遊ばれとるだけとに気付かんとか、可哀想すぎ(笑)』こんな事が書いてある、グチャグチャに丸めた紙が2枚下駄箱に投げ込まれてた事もあった。 『別れろ!』って電話がかかってきた事もあった。 その度にあたしは自信を無くし、“やっぱり、あたしなんか遊ばれてるだけなんだ”って思い込んで、又、別れの手紙を書いた。 きっと2年間の間で10回くらいは同じ理由で別れたんじゃないかな。
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