プロローグ

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そのカードにはXの文字が大きく書かれていた。 他はすべて黒く塗られている。 「このカードを今のお前が使うと…私の力に耐えきれなくなり暴走する…己が身を焼くようにな」 フェイウォンはうなずいた。 「お前なら…いつか使いこなせる…いや…使いこなさなければいかないんだ」 「大丈夫だ…お前の期待にも答えるようになるさ」 悪魔龍は楽しそうに笑う。 「そうか…なら目覚めろ…いつまでも私の世界には置いてやらん」 すると悪魔龍が消え、黒く深い霧が晴れていく。 フェイウォンの視界も晴れて光に満ちていく。 これからまたフェイウォンの旅は始まるのだ。
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