現実

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季節は夏 この頃 私には新たな症状が次々に現れた 一翔とまこっちゃんと三人で出掛けていた帰りの車中 私は少しずつ、心臓の鼓動が早くなってきた 原因は分からない どんどん、嫌な予感がして胸が破裂するんじゃないかと思うくらい 鼓動が早くなってきた 喋っている言葉も自然と呂律が回らなくなってくる その異変に気付き、まこっちゃんが私を必死に呼びかける。 私は胸を押さえながら 必死に正気を取り戻そうとする。 でも どんどん、真っ黒い影が私の頭から視界に入ってくる。 その真っ黒い影の中にはうっすらと映像があった。 最初は見えにくい映像が徐々にハッキリと見えるようになってくる
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