一日目<残り六日>

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『ざざ…ざ─』 バチン ??? 「ん~……っと。…もうそんな距離か…」 俺の名前はサトル。 …まぁ早い話し、消滅間際の地球に残った馬鹿なガキだ。 今では地球に残ってる奴なんかほとんどいない…いや、そもそもいるのか? 俺の親父やお袋も遠に出ていったよ。 お袋は最後まで俺を連れて行くって泣き騒いでいたけど…… サトル 「悪いなお袋…どうしても俺はあいつらのやり方が気に入らないんだ…」 あいつら──俺と同じ人間だ。 あいつらはさんざん地球を傷付け、使い物にならなくなったらはいさようなら。  挙げ句の果てに、地球はあると邪魔だから破壊する…などほざいていやがった。  俺はそんな奴等のやり方が気に入らなくて仕方なかった。 その結果、未だ地球にいる。 サトル 「…そういえば、俺の周りから人間がいなくなってどれぐらい経つんだ?」 今地球の現状は酷い物だった… さすがに人がいないだけあって、荒れ放題だ。 家や建物などはほとんど崩壊し、草木なども既に枯れ切っていた。 幸い、水や食料はあちこちにある建物の瓦礫の下から調達できている。 意外と保存食やらいろいろ出てくる物なのだ。 サトル 「ま、今さらそんな事どうでもいっか。さて…今日はどこまで行くかな…」 俺は地球に残ってから、あちこちを回って来た。 今も…そして最期の日まで、こうして旅を続けるだろう……
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