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ジュン
「わりぃ…なんかしんみりしちまったな……それじゃ俺そろそろ行くわ…」
サトル
「そうだ。ジュン、なんか探してるんだろ?」
ジュン
「ん?あぁ」
サトル
「俺も探すの手伝うよ」
ジュン
「ん~?……いや、いいよ」
サトル
「遠慮するなよ。俺達もう友達だろ?」
ジュン
「そっか~?…ならお言葉に甘えさせてもらいますかね」
サトル
「そうそう。遠慮するな!…で、探し物ってなんだ?」
ジュン
「物と言うか者だな。俺の妹だ」
サトル
「い…妹!?妹もまだ地球に残ってるのか!?」
ジュン
「あ…あぁ……残ってる…」
なんだ?ジュンのやつ、やけに暗い顔して…
そりゃ妹が迷子なら兄貴は心配するか。
にしても…
サトル
「なぁジュン」
ジュン
「なんだ?」
サトル
「いくらなんでも…あの中にはいなかったと思うぜ?」
俺は今までジュンがはまっていた入れ物を見て言った。
ジュン
「ちっげーよ!あれには食料探して頭突っ込んだんだよ!」
サトル
「ははは!なるほど」
ジュン
「ったく…」
ぐ~~…
サトル
「なに。ハラヘってんのか?」
ジュン
「あ~…ここ最近ろくに飯食ってなかったからな~」
サトル
「しょうがねぇなぁ………ほれ」
ジュン
「うぉ!飯!」
サトル
「ありがたく食え!」
ジュン
「飯だ飯だ!」
サトル
「ありがたく食え!!」
ジュン
「あーあーありがとうごぜぇます。メシ~メシ~♪」
サトル
「ったく…」
俺は自分のリュックから保存食と水を取りだし、ジュンに渡した。
今まで来た途中で見つけた物だ。
特殊加工された入れ物に入っており、腐る事はない。
サトル
(あ~あ……もう蓄えがほとんどねぇや…)
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