一日目<残り六日>

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ジュン 「わりぃ…なんかしんみりしちまったな……それじゃ俺そろそろ行くわ…」 サトル 「そうだ。ジュン、なんか探してるんだろ?」 ジュン 「ん?あぁ」 サトル 「俺も探すの手伝うよ」 ジュン 「ん~?……いや、いいよ」 サトル 「遠慮するなよ。俺達もう友達だろ?」 ジュン 「そっか~?…ならお言葉に甘えさせてもらいますかね」 サトル 「そうそう。遠慮するな!…で、探し物ってなんだ?」 ジュン 「物と言うか者だな。俺の妹だ」 サトル 「い…妹!?妹もまだ地球に残ってるのか!?」 ジュン 「あ…あぁ……残ってる…」 なんだ?ジュンのやつ、やけに暗い顔して… そりゃ妹が迷子なら兄貴は心配するか。 にしても… サトル 「なぁジュン」 ジュン 「なんだ?」 サトル 「いくらなんでも…あの中にはいなかったと思うぜ?」 俺は今までジュンがはまっていた入れ物を見て言った。 ジュン 「ちっげーよ!あれには食料探して頭突っ込んだんだよ!」 サトル 「ははは!なるほど」 ジュン 「ったく…」 ぐ~~… サトル 「なに。ハラヘってんのか?」 ジュン 「あ~…ここ最近ろくに飯食ってなかったからな~」  サトル 「しょうがねぇなぁ………ほれ」 ジュン 「うぉ!飯!」 サトル 「ありがたく食え!」 ジュン 「飯だ飯だ!」 サトル 「ありがたく食え!!」 ジュン 「あーあーありがとうごぜぇます。メシ~メシ~♪」  サトル 「ったく…」 俺は自分のリュックから保存食と水を取りだし、ジュンに渡した。 今まで来た途中で見つけた物だ。 特殊加工された入れ物に入っており、腐る事はない。  サトル (あ~あ……もう蓄えがほとんどねぇや…)
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