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ジュン
「もういい!寝る!」
リョウコ
「私もそろそろ寝ようかな~ふぁ~」
テツヤ
「オッサンちょっとト~イレ。先寝てて構わないわよ」
サトル
「オッサン!」
テツヤ
「ん~?」
サトル
「………」
テツヤ
「なに?愛の告白?」
リョウコ
「んな訳あるか」
サトル
「あっと……」
テツヤ
「ふ~…あ、ちょっとこれ持っててくんね?落としたら分かんなくなりそうだから」
そう言うと何かを投げてきた。
リョウコ
「なにそれ?」
サトル
「指輪…だな」
テツヤ
「そ。指輪。じゃ行ってくるわ…サトル達も早く寝ろよ」
サトル
「オッサン!」
テツヤ
「だからなによ~」
サトル
「じゃあな」
テツヤ
「たかがその辺行くだけだって。大袈裟な」
サトル
「なんとなく言いたかっただけだ」
テツヤ
「そうかい……サトル、リョウコちゃんにジュン…じゃあな…」
リョウコ
「え?…あ…うん……?」
ジュン
「…………」
サトル
「さ、俺達も寝ようぜ」
リョウコ
「うん。…ねぇ、サトルどうしちゃったの?」
サトル
「何が?」
リョウコ
「なんかもう会えない見たいな雰囲気になっちゃって…」
サトル
「そうか?俺はそんなつもりで言った訳じゃないんだけど」
リョウコ
「変なの」
サトル
「ま、男には時に変になる時があるのだ」
リョウコ
「意味分かんないよ~」
サトル
「女の子のリョウコには一生分からない問題だな」
リョウコ
「うぅ~~」
オッサンから預かった指輪を大切にポケットに入れ、俺とリョウコは眠った…
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