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基本的に、我が家での朝食は和食だ。これは今まで生きて来た15年で変わった事がない。
ご飯を一杯おかわりして、ふりかけのごま塩を手に取った時だった。
「おっはよー祐次!」
食堂の、スライド式(木製)のドアが勢い良く開き、元気な声が聞こえる。
「近所迷惑だから静かにしろ優里!」
冷静に考えたら、俺のこの声の方が迷惑なのだが、玄関に突っ立ってる優里はそれに突っ込まずに、母さんに挨拶をした。
「祐次のお母さん、お早うございまーす」
「まぁ優里ちゃん、毎日こんな愚息の為に……」
愚息、だと……?
危うく箸を落としそうになった俺に構わず、優里は勝手にこの茶の間に入って来る。
「じゃあ、頂きまーす」
笑顔で手を合わせて、優里は俺の前で朝御飯を食べ始めた。
そう、俺の幼なじみである優里は、毎日俺の家で朝御飯を食べるのだ。
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