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16才年下の和利は メールがいつも短文なので 深い話はしていなかったが いつも返信がわりと早かった。
繁之は いい奴だった。
けれど実咲には 不倫する勇気はなかった。
それは 実咲が妻子のいる男との過去の恋愛で 苦い経験をしたためだった。
いくら遊びでも2度と不倫は嫌だ。
そう思っていた。
繁之と和利。
実咲は 彼らと毎日メールのやり取りをしていた。
写メで顔は知っていたものの 会ったことはなく 人間像を想像することしか出来ない。
やがて 実咲は メールの返信が出来ない状態になり 繁之からも和利からも 心配のメールが届くようになった。
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