入国

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二人は声を揃えてそう言うと、遠い空中でアリスに手を差し延べた。 それを聞いたウサギは深くため息をつき、今だ鳴り響く自分の腕時計を止めようと、それに手をのばした。 「ちぇっ…はいはい、いってらっしゃいアリス」 そしてアリスの肩をぽんぽんと叩き、あっさりとアリスを引き渡してしまった。 そして空に浮かぶ二人を口をへの字にして睨み、べっと舌を出す。 それを見た二人は、いかにも仲良さそうに顔を見合わせクスクスと笑い合った。 ―――…… 「っ!!…ぁあ゙っ!!!」
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