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「きゃああああ!!」
手をとった途端、"ウサギ"は窓ら外に飛び降りた。
そしてウサギの道連れになったかのように"アリス"は、明かりのないこの夜よりも暗く深い闇の中に、吸い込まれていった。
――…
チュンチュン…チチチ…
「……朝か…また…私は………」
広い部屋の真ん中に、無造作に置かれたベッド。
高価なカーペットや家具の上には、置きっぱなしの本や紙屑、洗ったのかさえ分からない服があちらこちらに散らかり、更にはそれらに、ほこりが覆い被さっている。
「…今頃…あの子はウサギに困っているところ…かな…」
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