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「君って華奢だね、てか腕細っ」
そして、七分丈の袖からのぞくアリスの腕を唐突に引っ張り、もう一方の手を背中越しに後ろから腰へと回し突然アリスを拘束した。
「………この細い体…めちゃくちゃにしたいなあ…」
「!」
今までの陽気な雰囲気からは想像もできないようなウサギの言葉に、アリスは訳がわからなくなって目を見開いた。
そして、束縛されたままの体と暗く黙り込んだままのウサギに、段々と恐ろしさが込み上げて来る。
「ねえ…」
ウサギがアリスに向かって、口を開いた。
…その時。
ビービービービー!!
「はあーい時計ウサギさん。残念ながら時間切れ」
「っ!?」
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