419人が本棚に入れています
本棚に追加
「フユちゃ~ん!おはよっ!」
「おはよう」
元気に挨拶してきたのは、わたしの大親友である鳩頭 夢夏(ハトガシラ ユメカ)。
今日からわたしたちは高校生になった。
小中と学校が一緒だったわたしたちは、高校も同じになった。
別に示し合わせたわけじゃなくて、本当の偶然。
たまたま学力が同じくらいで、行きたい高校の校風の好みも一緒だっただけ。
「ユメねっ、天文部入りたい!」
「夢夏、星好きだもんね」
歩きながらそんな話をする。
高校は歩いて10分くらいのところにあるから、あえて自転車は使わない。
「だから、フユちゃんも一緒にどうかなって」
「いいよ。別に入りたいとこないし」
「やったぁ!フユちゃん大好きー!」
夢夏は本当に嬉しそうにニコニコしている。
本当は面倒くさいかなって思ったけど、言わないでおこう。
最初のコメントを投稿しよう!