第1番

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またするすると人の間をぬって、夢夏のところに戻る。 ……けど、夢夏がいない。 あたりをきょろきょろ見渡すも、夢夏はいなかった。 ……迷子? この場合、夢夏が迷子なのか。 それともわたしが迷子なのか。 悩み所。 くだらないことで悩んでると、肩をぽんぽんと叩かれた。 「君、夢夏ちゃんのお友達ですよね?」 「はぁ……」 たぶん在校生だろう男の子がわたしに話しかけてきた。 「僕は天文部の副部長です。夢夏ちゃんが天文部みたいって言ってたから、連れて行きました」
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