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「ニャハハハハ、そろそろ始めるのかい、シリウス?」
ファンタジーゲームにはあるはずのないような、暗く、電子的光と音に支配される部屋に、無邪気な子供の声が響いた。
部屋の暗さでその姿はよく見えないが、どうやら子供のようだ。
「あせらないで下さい、レグルス。」
今度は穏やかな声が宥めるように暗闇に響いた。
シリウスは続ける。
「準備は着々と進んでいます。そうですよねペテルギウス?」
「問題ない。」
別の方から無機質な少女の声がした。
その少女の手元にはいくつもの光るパネルが浮遊している。
そして少女は目にもとまらぬ速さでそのパネルをまるでパソコンのキーボードを打つかのように叩いている。
あまりの速さに、腕が十本はあるようだ。
「ニャ?そういえばあアルタイルとアンタレスは?」
レグルスが誰ともなく訪ねた。
「アンタレスは既に動いています。アルタイルについては、私は知りません。」
答えたのはシリウスだ。やれやれ、何をやっているのやら、そんな雰囲気が言葉の端々に見て取れた。
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