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「………野球しか脳に無さそうな奴だったんだけどね。」
まだ自分のテストの点数が分かるわけじゃない。でも落とした所はあった。
絶対負けないと思っていた奴に、プライドを傷つけられた。
「本当に甲子園に…行けるのか…?」
テストでこんな事が起きるんだ。得意分野の野球だったらどうなる?
「………負けない。」
今度は僕が勝つ番だ。
…野球で、「彼」に勝ってやる。
音楽室を後にする。帰りにはスポーツ店に寄ろう。
今日から、野球の練習を始める。
ライバル心と、わずかな期待心を持って、水原君は歩きだした。
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