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(次の日パワプル高校との試合)
とうとう先輩たちの実力が明らかになるのか…
相手チームはみんな生気が抜けたような顔した人ばかりだ。勝てる見込みは十分ある。
こっちが後攻、先輩たちが守備につく。
何だか先輩たちは、とてもリラックスしている。いや、緊張するよりかはいいのだが、どこか試合の集中力に欠けている…。まるで、勝つのが当たり前のように。
第一球………投げた!
「ボールッ!」
一球目からスローボールで外した?警戒しての投球…?
第二球………投げた!
少し臭いところ…
(カッキーーン!!)
ショートゴロ。
難しくはな………!?
エラー!!しかも外野はカバーに入っていない!
ツーベース…。
その回はランナーは溜めたがなんとか無失点で終わらせた。
「お疲れさまです。
…あの、なんで今の回は全球スローボールだったんですか?」
「ああ?
あれが俺の渾身のストレートだよ!俺はチーム1の速球派だぞ。」
120キロそこそこで!?
グラウンドをみてみると、先輩がバッターボックスに入っていた。
へろへろなスイングで、初球を打った。
外野はボールに追いついたが、エラーをした。
その後も、お互いエラーの繰り返し。荒々しいスコアになってきた。
俺の出番は、まだかな?
(……試合終了)
(15‐9、パワプル高校の勝ち)
ちぇ。俺が出ていれば、もっとましな試合になったのに。
「…おい、外藤!
球場のそばに、ボロビルがあったな。」
「へ、へい。今にも崩れそうで、使われてへんみたいでしたわ。」
「よし。みんな、そこで反省ミーティングだ。」
どうして学校でやらないんだろう?
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