1年 9月

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(次の日パワプル高校との試合) とうとう先輩たちの実力が明らかになるのか… 相手チームはみんな生気が抜けたような顔した人ばかりだ。勝てる見込みは十分ある。 こっちが後攻、先輩たちが守備につく。 何だか先輩たちは、とてもリラックスしている。いや、緊張するよりかはいいのだが、どこか試合の集中力に欠けている…。まるで、勝つのが当たり前のように。 第一球………投げた! 「ボールッ!」 一球目からスローボールで外した?警戒しての投球…? 第二球………投げた! 少し臭いところ… (カッキーーン!!) ショートゴロ。 難しくはな………!? エラー!!しかも外野はカバーに入っていない! ツーベース…。 その回はランナーは溜めたがなんとか無失点で終わらせた。 「お疲れさまです。 …あの、なんで今の回は全球スローボールだったんですか?」 「ああ? あれが俺の渾身のストレートだよ!俺はチーム1の速球派だぞ。」 120キロそこそこで!? グラウンドをみてみると、先輩がバッターボックスに入っていた。 へろへろなスイングで、初球を打った。 外野はボールに追いついたが、エラーをした。 その後も、お互いエラーの繰り返し。荒々しいスコアになってきた。 俺の出番は、まだかな? (……試合終了) (15‐9、パワプル高校の勝ち) ちぇ。俺が出ていれば、もっとましな試合になったのに。 「…おい、外藤! 球場のそばに、ボロビルがあったな。」 「へ、へい。今にも崩れそうで、使われてへんみたいでしたわ。」 「よし。みんな、そこで反省ミーティングだ。」 どうして学校でやらないんだろう?
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