1年 1月 上章

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◆◆◆ (12月31日) 『ええー、皆さん集まったよおでぇ~。』 マイクを片手にエコーが入った声が小さな部屋に響く。 「平山君、みんなっていっても6人しかいないでやんす。」 「まあまあ亀田よ。こういうのは『ふいんき』が大切なもんだろう。なあ水野?」 「『ふんいき』な…。まあ…うん。 ………せっかく2人だけで初日の出見にいこうと思ったのに(ボソッ)」 「水野君?表情が暗いよ? それにほら、いつだって出来るじゃない…きゃ♪」 「何ぃ?水野!俺に内緒でまた怪しいことを…!?」 「ほっほ~う。ぬ け が けでやんすか?」 「は…!?おい、ちょ、うわあああ!」 『ああ…。誰も俺を見ちゃくれんのね…。』 合掌。
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