1年 1月 上章

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俺たち極亜久高校メンバーはカラオケ店にいる。 メンツは俺、亀田君、平山君、安田、水野に連れの彼女。 この召集は新年をめでたく過ごすために初日の出を見て、初詣に行くために開かれた…らしいが。 普通に現地集合するだけじゃ物足りないから歌でも歌って時間を潰そうぜ!っていう企画らしい。 これもひとえに若さの力だな。しみじみ。 ちなみに俺が決めた訳じゃないから「〇〇らしい。」という語尾になってしまうのだ。 「ま…まさかだけど、寝ないでぶっ通しで歌うつもりか?」 俺は企画者、安田に問いかける。 「パワポケ、お前一人家に帰るとか言うんじゃないだろうな。 勿論徹夜だぜ!」 時計の針は夕方4時。初日の出を見た後、初詣に行くから…。 「…死んでしまうかもしれないな。」 「さあ、みんな歌おーじゃねーか! お天道様を拝めるまで帰れると思うなよー!」 「「「イエー!」」」 みんな元気だなあ。水野と俺以外みんな大声出したよ。俺は大掃除で早朝から起きてるってのに…ふああ…。
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