1年 9月

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「なにぃ? 貴様にも、ヤキを入れてやる!」 (ドカ!バキ!ボコ!) 本気だ!容赦なく体中に殴られる。 痛い、痛い、痛い、痛い。 「ついでに、骨の2、3本はへし折ってやるから、覚悟しろ!」 !! 手に持ったのはその辺に落ちていた鉄パイプ。まさか…その棒で殴りにかかるのでは…? 何てことだ、下手したらもう二度と運動の出来ない体にされてしまう!! 「逃げるで、パワポケ!こっちや!」 外藤さんの声が聞こえた方にダッシュする。 「あっ、待てぇ!」 「待てと言われて、待つ奴がおるかい!」 俺と外藤さんは、小さな部屋に避難した。 (バタン!) 「おい、パワポケ!何か、つっかい棒ないか?」 こんなボロビルの中だ。 ドアに鍵なんて付いてやしない。 (ドンドンドン!) 先輩たちがやって来た。 押さえているドアに、痛々しい音と共にヒビが入る。 「うわ、ドアが破られる!」 (ピシ…) 「? ぴし?」 (メリメリメリ…) 「めりめりって…」 音のした所を見ると、壁にまでヒビが… 「おい、このビル崩れるで!」 !!? 「せ、先輩たち、あんまり暴れちゃれちゃだめです!」 どうすればいい?先輩達は声が聞こえないみたいだ…! (ドンドンドン!) (ビシッ!) 天井までヒビが入った!! 「わーっ、もうあかん! 逃げろぉー!」 (ガラガラガラ…)image=284025700.jpg
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