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「お前、こいつに騙されるとこだったんだぞ。」
え?ど、どういうことだ?
「こいつらと契約したら、死ぬまで絞り取られるぞ。そういう仕組みになっているんだ。」
「そんな…あんなに俺達の事を思ってくれた人が…」
「まさか、あいつの話をまともに聞いていたんじゃないだろうな?
夢を叶えたいなら自分自身が頑張ればいいだけのこと。他人の敷いたレールなんか頼りになるか」
…そうだ。
この人の言うとおり。
俺はあの甘い誘惑につられて、どこか遠い高校に連れて行かれるとこだった。この人には感謝するべきかもしれない。
「そう、だよな…助かったよ。君は?」
「ああ、俺はパワフル高校の松倉(まつくら)さ。よろしくな」
「そうか。俺は、極亜久高校のパワポケっていうんだ」
助けてくれた人――松倉君は、急に顔色を変える。
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