1年 1月 上章

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「お前、こいつに騙されるとこだったんだぞ。」 え?ど、どういうことだ? 「こいつらと契約したら、死ぬまで絞り取られるぞ。そういう仕組みになっているんだ。」 「そんな…あんなに俺達の事を思ってくれた人が…」 「まさか、あいつの話をまともに聞いていたんじゃないだろうな? 夢を叶えたいなら自分自身が頑張ればいいだけのこと。他人の敷いたレールなんか頼りになるか」 …そうだ。 この人の言うとおり。 俺はあの甘い誘惑につられて、どこか遠い高校に連れて行かれるとこだった。この人には感謝するべきかもしれない。 「そう、だよな…助かったよ。君は?」 「ああ、俺はパワフル高校の松倉(まつくら)さ。よろしくな」 「そうか。俺は、極亜久高校のパワポケっていうんだ」 助けてくれた人――松倉君は、急に顔色を変える。image=301410268.jpg
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