1年 1月 上章

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はあはあ、くそ、後もう少しで口説き落とせたのに…。 パワポケを狙ったスカウト――小林は夜道を駆け抜ける。さっき隙を見て逃げ出したのだ。 まだ頭がズキズキする。スローボールと言えど硬球を人にぶつけるのは危ない。くそくそ、これだから高校生は嫌いだ。 しかし、あのパワポケは… 「54号」 「わあ、ボス!」 後ろから声が。忘れるはずもない、この声は我らのボス。 続けてボスは語る。 「極亜久高校には、別の計画がある。手出しは、無用だ」 「はっ、分かりました。」 「ふふふ…どのみち全てのスポーツを支配するのは私たちなのだ。実現までそう遠くはない」 「はい!全てのスポーツを我らに!」 そう、計画が達成するまであと少し―――。image=302498357.jpg
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